ABOUT

INTRODUCTION

ストリートは都市の人間性回復のための先進的なまちづくり活動の舞台となってきた。その動向に注視することで、まちづくりの最先端の動きを見ることもできる。近年は、エリアマネジメントなどの民間組織が主体的に、通行空間の円滑性/安全性と滞在空間創出を両立し、ストリートを管理する動きも活発化している。公共空間としてのストリートは、地域コミュニティがデザインし、マネジメントする対象としてクローズアップされてきている。
こうした中、国際的な潮流に着目すると、人を中心とし地域特性に応じたストリートのデザインとそれを活かすマネジメントを一体的に捉えることが確立されつつある。これこそが「ストリートデザイン・マネジメント」の概念だ。デザインは交通ネットワークやストリートの形態を対象にし、マネジメントは人のアクティビティを生む活用や管理を担う組織を対象にして検討されるものであるが、両者は互いの弱点を補う相補的な関係にあり、その効果を最大限に発揮させる方法論が「ストリートデザイン・マネジメント」である。
地域性が豊かな日本では、ストリートづくりは個別解でとどまらざるをえないという暗黙の了解があり、一般化された方法論として確立されてこなかった。
そこで、

  • -各地のストリートの取り組みで長年実践されてきた方法、組織、プロセスなどを類型化、体系化すること
  • -デザインとマネジメントを制約する制度を柔軟化し、各地でローカライズされたルールメイキングの検討

を通じて、日本におけるストリートデザイン・マネジメント論を構築することをめざすものである。

SREET DESIGN MANAGEMENT SREET DESIGN MANAGEMENT

VISION

  • 1.ストリートデザイン・マネジメントのプラットフォーム化

    各地の知見を共有し、新たな発想と取組みに役立てていただく

  • 2.ストリートとマネジメントのアーカイブづくり

    地域の手によるマネジメントについては、ストリートそのものの歴史と比較すると短く、これまで研究や記録が十分でなかった。各地のストリートにおけるデザインからマネジメン トのサイクルを記録・アップデートし、将来の担い手に引き継ぐ

BOOK

SREET DESIGN MANAGEMENT

「ストリートデザイン・マネジメント -公共空間を活用する制度・組織・プロセス-」が、2019年3月5日に学芸出版社より出版されます。 ストリートは地域社会や時代を映し出す鏡であり、都市を見通すメガネでもあります。最も身近な公共空間であり、都市の人間性回復のための先進的なまちづくり活動の舞台ともなってきました。 本書籍では、ストリートを歩行者にひらいてきた国内外の事例から、ストリートを整備する「デザイン」と管理・活用する「マネジメント」を一体的に捉え、公民連携や地域主体で担う「ストリートデザイン・マネジメント」の組織、方法、プロセスに関わる実践知を体系化しています。

B5判 / 176頁
本体2700円+税

DETAIL

CONTACT

ホームページ及び
プロジェクトに関するお問い合わせ先

ストリートデザイン・マネジメント研究会事務局

sdm@i-love-street.jp